第2回新世紀実学経営フォーラム 
”新しい電気事業モデルの設計に仮想経営を活用する”
システムダイナミックス学会会員の皆様
 日頃より学会活動のご協力いただきありがとうございます。
昨年に引き続き、下記のフォーラムを中央大学研究開発機構と共催で開催することになりました。
皆様方、ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。なお、会員の参加費は昨年どおり不要です。

タイトル:第2回新世紀実学経営フォーラム 

”新しい電気事業モデルの設計に仮想経営を活用する”
期日  :2002年4月10日(水)13時〜17時40分
場所  :中央大学市ヶ谷キャンパス9F 国際会議場
     〒162-8473 東京都新宿区市谷本村町42−8  電話 03-5368-3511(総合事務室)
主催  :国際システムダイナミックス学会日本支部 ・  中央大学 研究開発機構
申し込み方法:このメールの最下段に記載

プログラム: 

「政策決定過程におけるシステムダイナミックス」
 小林秀徳(中央大学総合政策学部 教授)
 フォーラムの開始にあたり、代表者としてご挨拶申し上げました後、 キィ・ノート・スピーチに移り、以下について話します。
 ■ 政策プロセスとバジェッティング
 ■ 政策研究と政策決定

「内外における電力自由化の動向について」                  
 矢島正之(電力中央研究所 研究参事)
 ■ 世界の電力自由化の動向
 ■ 電力自由化の背景
 ■ 世界の電力自由化の経験から日本における自由化モデルを描く

「新しい電気事業の仮想経営に必要なビジネスモデルのカーネル」 
 松本憲洋(中央大学研究開発機構客員研究員)
 電力自由化と新エネルギー拡大政策に関連する以下のビジネスモデルのカーネル部分についてシミュレーションを実行しながら説明します。
 ■ 北欧における電力取引の長期シナリオと価格に関する事例
 ■ 新規設備計画に関するモデル
 ■ 新エネルギーの参加型のRPS市場モデル
 
「伝統的予算管理を革新するビヨンド・バジェッティング」 
 荒木 聰(SAPジャパン株式会社コンサルタント)
 ■ 伝統的予算管理からビヨンド・バジェッティングへ向かう企業革新のあり方
 ■ 予算精度の向上、予算サイクルの短縮、予算策定コストの削減、業績評価の透明性
 ■ ビヨンド・バジェッティングが企業経営にもたらすコスト削減とリターン増加

「自由化・規制緩和時代のBSCを活用した企業経営の在り方」 −公益事業会社におけるモデリングとシミュレーションの必要性−
 伊藤武志(ニューチャーネットワークス技術開発担当パートナー)
 ■ 企業経営の目的とあり方
 ■ バランス・スコアカード(BSC)を活用した新しい経営管理
 ■ 企業経営におけるモデリングとシミュレーション(M&S)の必要性
 ■ 自由化・規制緩和時代の公益企業経営のあり方
 ■ これからの公益企業経営におけるM&S


フォーラムの狙い: 経済は右肩上がりから停滞状態に移って久しく、社会は規制と保護により拘束された平衡状態から、場を構成する個々の要素のポテンシャルに基づいた新しいバランス状態へと移行しつつあります。これからはそれら個々のポテンシャルの盛衰に伴って、限られた社会資源を奪い合う緊張した社会とならざるを得ないでしょう。

このような環境下で企業がリスクを回避し持続可能な発展を続けるには、個々の企業が組織の政策・戦略・計画を今の厳しい実世界に直ちに適用するのではなく、適用後に予想される結果を前もって仮想空間を使って多面的に分析し、その政策・戦略・計画をリファインした上で実適用段階に移行することが必要であることを我々は昨年のフォーラムで提言しました。そして、その効果的な手段として、システム・ダイナミックスによるモデリングとシミュレーションの有効性について述べました。

今回のフォーラムでは、石化エネルギー源の枯渇、地球温暖化防止対策などの環境問題、取引の自由化、巨大エネルギー企業のリスク対策の失敗などで注目が集まっているエネルギー産業を視野におき、モデリングとシミュレーションとそれによる仮想経営、そして仮想経営から得たい意思決定支援情報について、ご出席の皆様と共に考えていきたいと思います。

企業経営について今は何でもありの状況が生まれています。その漠然とした空間の中で、それぞれの企業が独自の「草薙の剣」を帯剣されることに微力ながら貢献できるフォーラムとなるよう願っています。(文責:松本憲洋)

お申し込み方法:左記のフォーラム・ウェブサイトから申し込みメールをお送り下さい。

申し込みURL:http://www.posy.co.jp/forum.htm
 お問合せ先: E-mail kenyou@tamacc.chuo-u.ac.jp 
 電話 03-5368-3665(松本憲洋@中央大学研究開発機構2824研究室)